ハエの駆除
ハエは発生前に駆除することが大原則です!
そのためには、発生する環境をなくすこと。
薬剤の使用方法には、次のように分けられます。
空間噴霧、残留噴霧、経口的に投与するベイト剤、脱皮阻止剤があります。
主な殺虫剤の種類は・・・ | ![]() |
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1 有機リン系 | 速効性のもの、遅効性のもの、残効性のあるものなど広く利用されています。 | |
2 ピレスロイド系 | 速効性がありハエの空間噴霧に多用される。残効性のあるものもあります。 | |
3 脱皮阻害剤 | ウジが成ハエになれなくする作用があります。 | |
棲息場所が限定され運動性の低いウジを殺すのは、飛び回っているハエを殺すより効果的でもあり経済的でもあります。 | ||
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ハエ殺虫剤の効果的な使い方 |
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正しい濃度 | |
殺虫剤は適正濃度で最も殺虫効果が発揮できるよう設計されています。 | ||
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十分な量 | |
残留噴霧ならハエがどこに止まっても殺虫剤成分がハエに触れるよう、隅々までくまなく噴霧し付着させるようにしましょう。 空間散布の場合には、舎内の空中に均一に隙間無く霧の粒子が浮遊していなければなりません。 | ||
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混合と攪拌 | |
殺虫剤と水とは混じりやすいものではありません。希釈液を作るときには十分な攪拌をしましょう。 | ||
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散布と気象条件 | |
ハエの習性として昼間は飛び回っていますが、夜間や雨天、曇天の日には活動が鈍ります。同じ殺虫剤を使うに当たっても効果は大きく変わります。 | ||
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誘因剤の併用 | |
空間散布で効果が見られない場合には、誘因剤で誘い込んで殺虫液に落とし込むと効果が高まります。経済的でもあり、環境汚染や人体への影響を少なくするにも有効です。 | ||
殺虫剤・消毒剤の安全な使い方 | ||
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使用濃度は正しく使いましょう。 | ![]() |
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作業時の服装は「長袖」「マスク」「帽子」「眼鏡」 | |
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誤飲の防止 | |
小児の手の届かない所に保管の上、「消毒剤・殺虫剤・危険!飲むな」等明確に表示しましょう。 | ||
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万一誤飲したら | |
直ちに吐くこと。牛乳・水等大量に飲み、繰り返し吐き、医師の手当てを早急に! | ||
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原液が目に入ったら | |
清水で洗眼し、医師の手当てを早急に! | ||
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原液や濃厚液が皮膚に付着したら | |
直ちに水で流し落としましょう。 | ||
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他剤との混合 | |
メ−カ−等に効力や毒性に変化はないか確認をしてから実施しましょう。 |
日本畜産振興会発行の「養豚の友」平成9年6月号を参考にさせていただきました。