消毒や防疫基本対策をもう一度!

 最近では、どの家畜もワクチンが普及し飼養管理技術も向上し、あるいは畜舎構造上もウィンドレス形式のものが多く見られるなど、一見病原菌の進入を防いでいるように思われますが、今一度自分の経営の消毒は十分に行われているか、防疫上問題はないか等を検討してみてください。
消毒の仕方

 同じ消毒薬を使用しても、実施技術、徹底度、頻度等により、その効力は同じではありません。また消毒の前には、必ず事前に清掃、水洗を行い、畜舎内の粉塵、畜糞等を取り除くことも欠かせない作業です。

消毒実施上のポイント
畜 舎 内 畜舎から家畜をアウトした後、動力噴霧機で「天井」「壁」「床」のすみずみまで消毒を行いましょう。この際、壁と床の接合部分や凹凸部分は特に念入りに行いましょう。(このためにも、まず清掃・除糞!)
踏み込み消毒槽 毎日、槽内の泥を除去し消毒薬を取り替えましょう。
履物と衣服の交換 外来者が舎内に入るときは、必ず履物を履き代え衣服と帽子も取り替え、一回毎に消毒洗濯しましょう。
器具機材類の消毒 器具機材類は畜舎に入れる前に完全消毒を!
自動車の消毒 出荷車や飼料運搬車を場内へ入れる時は、その前に車体(特に車体の底面)とタイヤを消毒しましょう。運転席の床も忘れずに!

日本畜産振興会発行の「養豚の友」平成9年6月号を参考にさせていただきました。