稲わらの収集について
稲わらの大量収集方法 |
稲わらは、肉牛肥育経営には不可欠な餌です。現在飼料として用いられている稲わらの多くは、輸入によるものです。稲わらは、稲の病害虫の国内浸入を防ぐため一般的に禁輸入品とされており、飼料として稲わらを輸入できた国は、韓国、北朝鮮、台湾くらいです。 |
・作業人員3名 |
|
このような稲わら収集を行うためのポイント | |
排水良好田で1区画の面積が大きい圃場で集める。 | |
稲わらの収集圃場をとりまとめてもらうのにその地域の顔のきく人にお願いする。 または、水稲の経営受託をしている人と交渉する。 |
|
稲わらは、堆肥交換するとなお良い。 | |
トラクター等機械は中古のものを安く買う。 (年中使うわけではないので安いものでよい。) |
|
天候の良い年は多めに収集する。 | |
コンバインの稲わらのカットの長さは20cm位がロスが少なく良い。 |
しかし、毎年良質の稲わらを収集できるのでしょうか、収集時期に天候が悪く雨を受けてしまった稲わらは品質が落ちてしまっているのではないでしょうか。 |
区分 | 水分 | 粗蛋白質 | 粗脂肪 | 粗繊維 | 可溶性 無窒素物 |
粗灰分 | TDN | DCP |
天気の良い年 (平成7年度産) |
12.9 | 4.88 | 1.10 | 29.59 | 39.74 | 11.79 | 38.72 | 1.27 |
5.60 | 1.26 | 33.97 | 45.63 | 13.54 | 44.45 | 1.46 | ||
天気の悪い年 (平成8年度産) |
11.3 | 3.89 | 0.87 | 32.29 | 39.60 | 12.06 | 39.70 | 1.01 |
4.38 | 0.98 | 36.40 | 44.64 | 13.60 | 44.45 | 1.14 | ||
日本飼料 成分表より |
12.2 | 4.70 | 1.80 | 28.40 | 37.60 | 15.30 | 37.6 | 1.20 |
5.35 | 2.05 | 32.45 | 42.82 | 17.40 | 42.8 | 1.37 |
(表中、下段は乾物中の値) ※稲わら収集は天候の良い日に数回反転したのち90cmのロールベーラで梱包。 稲わらの外観は、平成8年産のものは雨に当たり少し土がついている、またやや灰色がかっていました。 成分分析結果については、粗飼料として見るとすべての数値について大差はなく殆ど問題ないと考えられます。 |
稲わら収集のポイント |
・天候の良い日に収集する。 ・反転する。 ・ロールベーラーはタイトベーラーに比べ梱包後でも乾燥するのでカヒが発生しにくい。 ・水分の高いうちは収集しない。 (圃場のダメージより飼料庫でのダメージの方がはるかに大きい。) |
掲載しました「稲わらの収集について」は、伊勢農業改良普及センター畜産情報を参照させていただきました。 |