鈴鹿市の熊沢毅さん(養鶏)が
第19回産業功労者表彰を受賞されました

 平成15年10月21日(火)、第19回産業功労者表彰の授賞式があり、鈴鹿市の熊沢毅さん(養鶏)が受賞されました。

熊沢さんと野呂知事発表内容

 産業功労者表彰は、事業活動または団体活動を通じ、市場の開拓や拡大、産業界の人材育成、雇用の拡大等により、本県の産業振興に顕著な功績のあった方を三重県表彰規則に基づき表彰することにより、本陣の功労を讃え、努力に報いるとともに、あわせて次代を担う産業者に対し志気の高揚を図ることを目的として昭和60年に創設されたものです。

熊沢毅さんの功績概要

 採卵養鶏の情報交換、技術研鑽及び経営健全化のため、三重県養鶏協会を設立(発足)するとともに会長に就任、県内鶏卵生産者の牽引役として87名の会員のレベルアップと意識改革を実現させ、本県養鶏業の活性化と振興に大きく貢献されました。

熊沢ご夫妻と野呂知事 生産者に対しては、先進技術・高度経営研修において、飼料に配合するカルシウムと卵殻質の関係やウイルス感染症等の事例研究、鶏卵の需給動向、飼養羽数と経営動向の調査研究等を行うとともに、消費者に対しては、鶏卵の栄養性と衛生管理の推進による安全性をアピールし、鶏卵需要拡大に取り組みました。

 特に、平成11年、全国に先駆けて「HACCP手法」に取り組み、鶏卵販売農業協同組合、県経済連、県卵業協会、県と連携して衛生管理研修会、検討会の開催及び積極的な衛生指導を行うことにより「三重県産たまご」の安全性に対する地位を向上させた功績は多大です。

 また、鶏病予防対策は感染鶏から他の鶏群に伝播するため、地域一丸となった取り組みが必要となります。このため、家畜保健衛生所等と連携のもと先導者となり、ニューカッスル病ウイルス病等の的確な予防衛生に寄与しました。

 更に、自農場の鶏ふんを実験材料とした堆肥ペレット化開発技術実証事業に協力し、資源循環型農業の推進に貢献するとともに、三重県指導農業士(鈴鹿地区会長)として、三重県農業大学校の現地研修による後継者育成にも取り組みました。