食べる牛乳セミナーに参加しました
平成26年11月20日(木曜日)三重県酪農業協同組合連合会主催

 三重県酪農業協同組合連合会主催の「食べる牛乳セミナー」に、当協会の職員2名が参加しました。今回のテーマ「乳和食」とは、「たっぷり牛乳を使うけれど、牛乳の味がしない」料理です。講師の先生は、料理家・管理栄養士・フードコーディネーターの小山浩子先生。20年近く牛乳を使った料理を提案し続けてきましたが、なかなか定着しないのが悩みだったそうです。その原因は、牛乳の色や匂いが残ることだと気付き、牛乳を使うのに、牛乳っぽさをなくすことでおいしく食べられる調理法を考えたそうです。これが牛乳を使った新しい和食、「乳和食」です。今回のセミナーでは、調理実習を行い、「乳和食」を体験してきました。
 調理実習では、きのこの炊き込みご飯、ふわふわがんもどき、ミルクポテトサラダ、さつまいもとねぎのヘルシーみそ汁、紅茶のパンナコッタの5品を作りました。まずは、牛乳を沸騰させ、そこにお酢を加えることで、カッテージチーズとホエイ(乳清)に分離させるところからスタートしました。このカッテージチーズでがんもどきを作り、ホエイで炊込みごはんを炊きました。

(ホエイとカッテージチーズ)

(カッテージチーズのがんもどき)
 他の参加者は、学校栄養教諭の方が多く、大変手際がよく、あっという間においしい食事ができあがりました。驚くことに、がんもどきを揚げた後の油は、全く汚れておらず透明のままでした。これも牛乳のおかげだそうです。

(がんもどきを揚げている様子))

(揚げ終わった油。まったく汚れていない。)
 出来上がった食事を試食してみてびっくり。リットル以上の牛乳を使用して調理したのに、驚くほど牛乳の味は感じられませんでした。
 午後の講義では、毎日牛乳を飲む(食べる)ことの大切さや、乳和食の特徴について学びました。
 日本人が最も慣れ親しんでいる和食は、ヘルシーな食であると言われていますが、最大の欠点は、塩分が多いこととカルシウムが不足することだそうです。そこで牛乳は、栄養価が高くカルシウムが豊富で栄養面をカバーでき、また、牛乳を和食に使えば料理の味が濃くなり、食塩を減らしても全く薄味にはならないそうです。2015年には、国の指針が変更され、6歳以上の1日の塩分摂取量を現在より1g減らすこととなっており、「乳和食」をおいしい減塩食として普及させることができれば、と話されていました。また、牛乳・乳製品の摂取量が多い人は健康で長生きできる、というデータの紹介もありました。例えば、牛乳・乳製品の摂取量が多い人ほど血圧は低く、メタボリックシンドロームが少ないそうです。
 「乳和食」を体験してみて、普通に料理するときと手間はほとんど変わりませんでした。ポテトサラダは、一般的な作り方よりも楽かも?と感じるほどでした。乳和食が普及すれば、牛乳の消費量は増え、手軽に減塩やバランスのよい食事ができるので、いいことばかりです。ぜひ、皆さまも試してみてください!
                       乳和食の特徴  
                  ミルクをだしにする
                  ミルクで割る・のばす
                  ミルクでゆでる・ゆで戻す
                  ミルクで溶く
                  ミルクにお酢を加える    
乳和食についての詳しい情報はこちら
((一社)JミルクのHPへリンク)