版画絵本「松阪牛物語」が食育推進用ビデオの題材に

 平成18年度地域畜産ふれあい体験交流推進事業で松阪市立天白小学校6年生が制作した版画絵本「松阪牛物語」をベースにして、平成19年度に(社)中央畜産会が実施する同事業により、その内容がビデオ化されることになりました。

 版画絵本「松阪牛物語」は、松阪牛の肥育を題材に、愛情込めて育てられていく子牛のようすや、と畜される牛の目からみた同小学校生徒の思いを通じて、食への感謝や命の尊さを表現したもので、畜産関係者や学校関係者、一般消費者の皆さんからも高い評価をいただいたものです。

 このビデオは、中央畜産会が平成17年度、18年度で食育推進用に制作したビデオ「知ればなっとく・畜産パワー」「悟喰と一緒に めざせ!食の達人」に継ぐものとなります。

 このビデオ制作のために10月1日から同校6年生が取り組む「松阪牛の学習」のようすの撮影が始まりました。

 この日は、松阪食肉公社が提供するホームページの「松阪牛の個体識別番号検索システム」に、実際に販売されていた牛肉パックに添付されていた個体番号を入力し、どんな情報が得られるのかなどを学習しました。

 生徒たちは、「牛の名号」「出生地」「と畜年月日」「歩留」「等級」「給与飼料」「飼育者」などの牛にかかわる情報が掲載されていることを知り、併せてなぜこのような情報が必要なのかなどについて勉強していました。

 この一連の学習では、今後、同生徒たちが実際に牛とふれ合ったり、と畜場を訪問したり、実際に牛が農家で飼育されているようすなどを学び、そのようすをビデオに収録していく予定です。