版画絵本「松阪牛物語」を元にDVDが完成
【みんなで考えよう!大切な命と食べ物】

 平成19年度の松阪市立天白小学校6年生が、松阪牛を通して学んだ学習のようすが映像(DVD)として取りまとめられました。

 これは、平成18年度の同校6年生が制作した版画絵本「松阪牛物語」を社団法人中央畜産会の助成による地域畜産ふれあい体験交流推進事業で製作し、関係者や食育学習に関心の高い皆さんへ配付したところ、大変高い評判を得たことによるものです。

 この度、制作された内容は、同校の6年生の皆さんが、松阪牛についていろいろな角度から学習するうちに、たくさんの人が関わっていることを知り、更に命の大切さや食べ物の大切さを学び込んでいくようすが、映像としてまとめられています。(映像の詳細は、「あらすじ」を参考にご覧ください。)

 三重県畜産協会は、このDVDを食育学習に関心の深い方々にご覧いただくことにより、畜産への理解醸成の輪を広げると共に食育学習の参考としていただきたいと願うところです。
  
「みんなで考えよう!大切な命と食べ物」のあらすじ
  
全国各地で行われているさまざまな食育体験。中でも直接、家畜とふれあい、命とふれあえることのできる畜産業は、食育体験の場として重要な役割を果たしています。
畜産業の現場で行われている食育の事例を通して、食と命の大切さを学ぶ姿を紹介します。
 
三重県松阪市は、城下町の面影を残す風情ある町並みが広がっています。
また、高級な牛肉で有名な松阪牛の生産地でもあります。
 
ここは、松阪市立天白小学校。
 
版画絵本「松阪牛物語」には、黒毛和種の牛の一生が描かれています。
牛が生まれ育ち、そして肉となり私たちに食べられ、また新しい命となっていくようすが子供の目を通して描かれています。松阪牛の学習を通して命の尊さを学び、さらに地域の産業、文化、歴史、人々の暮らしを知ることになりました。
 
6年A組、担任の吉村先生。
 
6年B組、担任の草分先生。
それぞれのクラスの生徒は30名ずつ。
松阪牛の学習が始まります。
 
松阪牛の肉を食べてみよう。
輸入牛肉と食べ比べをしてみる授業です。
子供たちもうれしそうです。
見た目は?食べた感想は?
この肉になる牛はどんな牛かな?
どんな人がどんな育て方をしたのだろうか?・・・学習の開始です。
 
松阪牛を調べてみよう。
食べた牛肉の包装紙にはシールが貼ってありました。
「個体識別番号」って?
この番号は何を意味しているのかな?
パソコンを使って松阪牛のいろいろな情報を調べました。
 
松阪牛がやってきた。
松阪牛を育てている森本さんが学校へ来てくれました。
しかも、本物の松阪牛を連れて。
森本さんの話をきいて、「自分の娘のように大切に牛を育てている。」ことがわかりました。
 
始めて間近で見る牛にドキドキですが、触ってみると、「温かい」「すべすべしている」こともわかしました。
自分たちが食べた牛は、愛情を込めて育てられたことを知りました。
 
学校を飛び出して、校外学習です。
松阪牛の学習だけでなく、乳牛の勉強もしました。
バターづくりに挑戦。
初めて作ったバターの味は?
 
獣医さんに教えてもらって、牛に聴診器を当ててみました。
心臓の音と胃の音を聞いてみました。
どんな音がきこえますか。牛も私たち人間と同じように生きているのです。
 
乳絞りも体験しました。
 
人と家畜のかかわりを感じられる牧場体験になりました。
 
大規模牧場の肉用牛肥育農家では、肥育農家の仕事や牛を飼う苦労を感じ取りました。
牛のえさやり体験では、この牛がやがては肉になるのかと考えさせられました。
 
牛を肉にする施設を知ろう。
食肉公社は、愛情をもって育てられた牛を牛肉として新しい命に生まれ変わらせる場所です。
事前に学習してきた子供たちですが、目の前にする光景には、やはり複雑な思いがあるようです。
「私が生きているということは、他の命をもらっているということ。」
 
牛の胃の中にいて消化の助けをする微生物がわかりますか。
顕微鏡をのぞいて、動いている微生物を観察してみました。
 
中野校長先生の思い。
子供たちは食肉公社で牛が新しい命に生まれ変わることを知り、命をいただいて食事をしていることを学びました。牛にかかわるたくさんの人からたくさんのことを学びました。
一貫した学習をすることで、生き物を大事にしたり、人の心や人の命を重要視できる心が育てられると思います。
 
リクエスト給食。
牛の命を無駄なくおいしく食べられる献立を考えようと栄養教師の先生にも相談しました。
 
松阪牛の肉のすき焼き
栄養バランスも考えたメニューです。
おいしくてとても好評でした。
 
松阪牛の肉で料理をしよう。
プロの料理の先生に「煮込みハンバーグ」づくりを学びました。
「お家でも作ってみてください。」
 
学習発表の日。
これまで学んできたことを、みんなでまとめて、お父さんやお母さんたちにも聞いてもらいました。
しっかり学んできたことをうまく伝えられたようです。
 
松阪牛、ありがとう。
松阪牛は郷土の誇りです。
安全安心のお肉です。
「いただきます。」の意味がよくわかりました。
牛の命、無駄にはしません。
いろいろな人に感謝。

命の大切さを学びました!
 
  地域畜産ふれあい体験交流推進事業

   企画 社団法人中央畜産会

   制作 社団法人農林放送事業団

   協力 松阪市立天白小学校            株式会社三重県松阪食肉公社
       三重県松阪食肉衛生検査所        大内山酪農農業協同組合
       学校法人大川学園三重調理専門学校
       森本 武治(松阪市飯南町)        吉田 行良(多気郡明和町)
       社団法人三重県畜産協会