パイプハウス堆肥舎の紹介

パイプハウス堆肥舎

堆肥化の条件
1 畜舎における糞尿分離 不可
2 水分調整材 オガクズ
3 乾燥ハウスの利用 無し
4 水分調整目標値 72%
5 堆肥の堆積高 1.5m
6 攪拌頻度 1回/週
7 通気 無し
8 処理対象頭数 経産牛25頭(搾乳牛換算24頭)育成牛5頭
合計30頭
 
施設設置条件
施設の規模
(1)発酵層寸法:間口10m×奥行19.9m×側壁高2m(面積199平方m)
(2)発酵層容積:298.5立方m(堆肥高1.5m)
  
施設の形状および材質
(1)形状:パイプハウス堆肥舎(両開き方式)
(2)土間:鉄筋入りコンクリート製(厚さ100mm)
(3)側壁:コンクリート製L字型擁壁ブロック(2m×2m規格品)
(4)パイプ:亜鉛メッキ鉄製鋼管(直径42.7mm)
(5)被覆材:樹脂フィルム(厚さ0.15mm)
 
強度
(1)土間・側壁:重量3.5tのショベルローダーで攪拌作業が可能
(2)パイプ:耐瞬間風速50m・15年以上の耐久力
(3)被覆材:耐瞬間風速50m・5年以上の耐久力
 
1平方m当たり建設費
19,000〜20,000円
 
処理ふん尿1立方m当たり建設費
12,800〜13,600円
 
平面図及び断面図
平面図
平面図
  側面図
側面図
 
立面図
立面図
 
施設の特徴
1 木造堆肥舎より安価で建設できます。
2 維持管理費が安価です。
3 ビニール被覆のため透光性に優れ、晴天時には堆肥がよく乾燥します。
 
施設使用上の注意点
1 ダンプカーでふん尿を搬入する時やショベルローダーで切返しをする際に、パイプやビニールを破損しないように注意が必要です。
2 側壁にコンクリート製のL字型擁壁ブロックを使用しているため、施設が老朽化した場合に、ブロックの隙間からふん尿のドリップが漏れないよう日常点検をする必要があります。
3 積雪が多い地域では、ハウス倒壊を防ぐため、こまめな除雪が必要です。
4 防風対策が必要です。
5 施設は腐食しやすいので、防錆対策が必要になります。
6 施設周辺に対する臭気に留意し、防臭対策として施設の周りに樹木を植えるのもよいでしょう。
   
写 真
  
 
   
 
  
 

当施設の紹介に当たっては、大内山酪農農業協同組合のご協力を頂きました。