平成12年度優秀畜産表彰等事業に係る優良事例紹介
組織活動を柱に地域農業の核を目指す肉牛部会の取り組み

肉牛部会の皆さん
石榑肉牛部会 三重県員弁郡大安町
部会長 清水 一也

 石榑(いしぐれ)肉牛部会は、4戸の肉用牛肥育経営で構成され、導入・出荷作業、粗飼料生産、経営管理に組織的に取り組み、作業の効率化と経営安定のために活動を行っています。耕種農家への堆肥散布や稲わら収集、牛肉のブランド化等直面する課題にも組織的に対応し、活動内容を広げ地域農業の主軸となるべく耕種農家や地域社会との連携強化を図っています。

 畜産協会の経営診断を受け、経営収支・技術成績の把握・検討によって部会員の経営管理意識が高く、4戸がそれぞれパソコンを導入し、全農の経営管理システムを活用して肥育牛の個体管理も含めた経営管理を行うまでに進展させました。

 牛肉生産面では、早くから「消費者ニーズ」「安全性」に視点を向け、生協との取り引きやブランド化による大手スーパーでの販売など多彩な取り組みを実行しています。また、生協交流会への参加や生産現場への視察受け入れなど相互の信頼強化に努めています。

 県内の畜産経営は農家戸数の減少により点在化が進行しています。中でも肉用牛経営では経営規模が拡大しているものの、農家相互の横のつながりも希薄なものになりがちです。畜産に限らず地域農業、地域社会とのつながりを強化し畜産をアピールすることは、畜産の活性化を図る手立てとして重要な要素です。

 
員弁郡大安町のご紹介 家畜排せつ物処理・利用方法と環境保全対策
経営管理技術の特徴 地域との交流・融和
施設・機械等の所有状況 後継者対策と経営の継続性
経営の推移 今後の目指す方向と課題
自給飼料の生産・利用状況