松阪肉牛共進会で2年連続最優秀賞の栄誉
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松阪牛といえば、たびたびテレビ番組でもグルメの王様として取り上げられていますから、皆さんよーく、ご存知のハズ。その松阪牛の共進会(言ってみれば肥育の技を競う大会)で、なんと2年連続、通算4回目の最優秀の栄誉に輝くのが、「ちくさんいいとも」で紹介するトップバッターです。 久保 巳吉さん (昭和4年生まれ、飯南郡飯南町深野) |
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ありがとうございます。今年受賞の牛も去年の牛も、肥育の最終時期に入っても喰い止まりがなくて、とても順調に仕上がりました。最後の1ヶ月に18kgも体重が増えました。11月28日が松阪肉牛共進会なもんで、9月10月にもなってくると、予選会もあるし、牛の食欲が気にかかるんですわ。 エサのやり方もやはり難しいんでしょうね。 私は、導入直後からのいわゆる子牛の世話が担当で、肥育後期の牛は、家内が世話をしています。エサの量も家内が牛1頭づつにちゃあんと、合うようにやってくれてるおかげで、うまいこと育つんやと思ってます。ほんとに家内のおかげで受賞できたようなもんで。牛も家内によう懐いてます。 どんなことに気を使って牛を飼ってみえるんですか。 もう、牛は家族といっしょで、いやあ、それ以上かな。朝は自分ら夫婦が食事をする前に牛の様子を見に行って、エサをやって、それから自分らの食事です。牛を飼い始めて、ずうっとそんな生活です。 牛を飼われて、もう長いんですか。 そうさな、私が小学校6年のときに、父親にねだって牛を1頭買ってもらったのが、一番最初です。そのころ、ほかの家にはたいてい牛が飼われてたんですが、うちにはいませんでした。小さいときから動物が好きで、牛がいなかったもので、ニワトリに縄をつないで牛の代わりに散歩させてたこともありました。まっ、生き物がとにかく好きなんです。
息子は、会社勤めをしてますので、牛飼いにはならんようですけど、孫はどうかなと期待してるところもあるんです。しかし、今日の畜産情勢を見ると、私らのような形態で牛を飼って生計を立てていくことはなかなか難しい。ある程度の規模(拡大)も考えていかんと生計が成り立ちません。せっかくの世界ブランド「松阪牛」の火を消してはならんと思ってます。 牛が大好きな久保さんですが、ほかに楽しみは? ハイ、旅行が大好きで、つい先日も北海道の流氷を見に行ってきましたし、海外もあっちこっち出かけました。韓国や中国、シンガポールやニュージーランドとかカナダ、あっちこっちです。こうやって出かけられるのも、留守の間、(牛の)心配がないからです。家内がちゃんと面倒見ていてくれるもんですから。
最後に奥さんに一言。 結婚以来、ほんとによくやってくれてます。感謝してます。 |