まだまだ勉強中です

  松阪市で採卵鶏経営を営む山下隆通(たかみち)さん(昭和54年生まれ)を紹介します。
 

山下さん就農以前は大型電気店に勤めていました

 大学では、政治経済を専攻していましたので、後継者になるということは眼中にありませんでした。卒業後、1年余り大型電気店に勤めましたが、夜遅くまでのハードな勤務やマニュアル通りの販売を見つめ直した時、養鶏に取り組む両親の姿が見えました。

右も左もわからない(^_^;)

  就農当初は、鶏の生態も分からず、飼料やら病名やら聞く言葉そのものが、耳にも残らないようなところから始めたというのが実感でした。
 今、就農して2年余りが過ぎましたが、まだまだ勉強中です。今までは、集卵や卵の配達など生産に直接係わらない部分の仕事が多かったのですが、今回の入すうでは、育成の仕事を任せてもらうことになりました。以前にもやってみたことはありましたが、親の手をずいぶん頼ったり、父親が育てるような立派な鶏に育っていなかったりといったことで、満足にはできなかったので、今回の入すうについては、力を入れてやってみようと思っています。
 父はフンの状態で、鶏がどのように育っているのか、どう対処する必要があるのかわかるようですが、まだまだ私はその域には達していません。

 小規模経営で生き残るには

  三重県にも大手企業の養鶏場が進出して大量生産を目指しているようです。私の経営のような小規模養鶏が生き残っていくには、両親が築いてきた地域の皆さんからの信頼と支持を大切にしていきたいと思います。その結果として小売部門が伸びていけばと思っています。
 まだ具体的などという段階ではないものの、自家産の卵を原料とした加工品の製造販売に取り組めたらという夢も描いています。山下鶏園(いきいきたまご)の支持者をひとりでも増やしたいという意味では、インターネットで我が家の経営や卵に対するこだわりを伝えていくことも必要だと思っています。
 現在の小売部門は、自販機やJA関係の店舗、農業公園の産直店などで販売していますが、インターネットを通じて、まず知ってもらい、とにかく食べてみてほしいと思っています。

お嫁さんも募集中です

  現在26歳です。恋人募集中でもありますが、なかなかそういった機会にも恵まれない状況です。JA仲間の集会への誘いもありますが、スケジュールが合わず休みがちです。
 父から任される仕事の責任が大きくなってきた分、時間も技術も必要になってきましたが、電気店に勤めていた頃と比較すると、仕事に対してやりがいを感じています。マニュアル通りだけでは、通用しない養鶏ですが、最近ではその分確かな手ごたえを感じられるようになってきたかなと思っています。
 できれば、いっしょに養鶏ができるように、両親のような夫婦になれたらと思っています。

(H17年12月取材)