良質堆肥「ビタコンエース」の中尾さん
「畜産いいとも」のお二人目は、鈴鹿市三宅町の中尾吉秀さんです。 |
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牛を飼われたきっかけは? 「肉牛を飼い始める前には、養豚をやっていました。父が果樹を手がけるかたわら、私が豚を飼っていたのですが、”牛も少し飼ってみませんか”という経済連の勧めがきっかけで肉牛を飼い始めました。昭和43年頃のことです。」ということで、肥育頭数も飼い始めてしばらくの間に100頭を超える規模まで増頭し、経営は順調に拡大されてきたようです。 ビタコンエースという名前で堆肥を生産してみえますね。 「昭和62年頃から、取り組んでいます。どういう処理をしていったらよいのか思案していたところへ、メーカーの紹介もあって、岡山県まで視察に行きました。その方法を取り入れてからも、いい堆肥を作るにはやはり水分調整が一番肝心で注意を払っています。販売は全量、農協を通じて行っています。管内の農協の支店のすべてで取り扱ってもらっています。農協は他の地域の堆肥も取り扱っているようですが、うちの堆肥が一番評判もいいようで、コンスタントに販売されています。全部、袋詰めしているので労力はかかりますが、使う人の立場からみると、使いやすさも非常に大切なようですね。」 日頃、気をつけてみえることはどんなことですか? 「やはり、肉質というのか、おいしい肉を作るには・・・ということが常に頭にあります。肥育後期のビタミンの投与の仕方で肉の味も変わってくるので、いろいろと試行錯誤の連続です。肉の販売先が、料亭とかお客さんに食べさせるようなところですと、そこの職人さんは必ず自分でその肉を食べてみるようで、そういったところからは私の肉の評価が聞こえてきます。大変参考になりますね。」 お休みの日には、何をしてみえるんですか? 「特に休みといった日はないですね。そんなことで趣味といえるような特別のこともないのですが、旅行は好きですね。まあ、牛を買いにあちらこちら出かけますけどね、これは仕事ですね。家内も旅行らしい旅行がしたいということで、この6月に北海道へでも出かけようかと考えているところです。」 牛の爪も当然のことですが伸びてきます。これを放っておくとドンドン伸びてしまって、牛は体のバランスが悪くなり、肉質にまで影響を及ぼします。ということでこれを切る必要がありますが、これを「削蹄(さくてい)」といいます。 |