第25回農山漁村のつどい
テーマ「次世代につなげよう、農山漁村の力」
平成25年2月5日(火曜日)
三重県総合文化センター多目的ホール

 この「つどい」は県の農林水産部担い手育成課が中心となって実行委員会を組織して企画・運営しているもので、農業、漁業や畜産の農業者など約220名の参加がありました。サン・カラットから10名の会員さんが参加しました。
Agriロマン三重会長の豊田さんから「先輩から学んだことを次世代に伝え、活気のある農山漁村を作っていこう」と開会挨拶がありました。

講演 演題「食を通じて生きる力を」
講師 竹下和男さん(子供が作る“弁当の日”提唱者)

 竹下先生からは、子供たちに弁当作りを体験させることで、「食の大切さを知り、子供たちの成長につながっていく。子供たちの味覚は、幼少の頃に形成されるもので、この大切な時期にいわゆるインスタントの味に慣れてしまうと、ここから抜け出せず「甘い」生活習慣が身についてしまう。」という貴重なお話がありました。
 また、全国各地で展開している「弁当の日」に子供たちに弁当作りを体験させると「これまで当たり前に作ってもらっていた(お母さんの)お弁当も大変なんだなあ。」「親の手伝いなしに子供たちだけで弁当を作ることにより、子供たちに自立の気持ちが芽生えたり、弁当を通して家庭内での会話も増える。」とも講演されました。

「弁当の日」ってなに?
 「弁当の日」は、竹下先生が提唱する食育の実践手法です。竹下先生が香川県の小学校校長の頃、「親は決して手伝わないで下さい」「弁当づくりの基礎的な知識と技術は学校が責任をもって教えます」と訴えて始まったものです。

事例発表
 午後からの事例発表では、「次世代につなげたい」ものとして、Agriロマン四日市サルビアの岡本さんから農業高校での活動として郷土食の出前授業のようすや生産者と事業者とのマッチングについて、漁協女性部の小寺さんからは、海と山との交流活動として長年にわたり実施してきた交流の活動について報告がありました。「森を守ることがきれいな海を育てることにつながる。海という自然がなければ私たちの漁業が成り立たない。」と、自然の恵みの大切さを次世代に伝えていきたいと訴えました。

大西畜産の「頑固おやじの豚」を即売
 お昼の時間を利用して、毎回、農産物や海産物が販売されていましたが、今回は、会員大西京子さんの協力により、豚肉や加工品の販売ができました。
 ロース、バラといったポピュラーなものに加えて、スペアリブがとても好評でした。加工品では、何種類もあるウィンナがお客様の目に留まり、人気を得ていました。