第26回農山漁村のつどいに参加
テーマ[今こそ活かそう農山漁村に若い力を!]
平成26年2月4日(火曜日)
三重県総合文化センター

 農山漁村のつどいは、農林漁業や農山漁村における男女共同参画の推進を目的として開催されるものです。今回のつどいでは、「今こそ活かそう農山漁村に若い力を!」をテーマに、人のつながりを生かした若い担い手の育成や、農山漁村の魅力を生かした地域づくりについて考えるために、事例の発表や映画「じんじん」の上映がありました。 
事例発表
 若手農林業者3名と1地区から経営や地域づくりの取組について発表がありました。
倉野佳典さん(伊勢市:イチゴ農家)の発表
 農業には関係のない環境で育ち、当初は会社勤めを経験しましたが、自分の仕事が認められず苦しい思いをしたこともありました。ある意味人生に失敗したようなものでした。
 生き方を変えてみようと決意し、選択したのは「農業」でした。
 就農に当たっては、「経験がないのに無理だよ。」「生活できるのか?」などを理由に周囲からは反対もありました。
 しかし、イチゴ農家の方に弟子入りするような形で、徐々にいろいろな知識を身に付けていきました。生産したモノに対しお客様から「美味しかったよ。」とかいう感想を聞けることが糧になりました。地道に取り組んでいる姿を認めてくれた人もいることを知り、農業仲間からの支援も得られるようになり、現在の経営を確立できました。
堀内楓子さん(松阪市飯高町:林業)の発表
 女性が林業に携わっているということで注目視されることがありますが、子供の頃から父親について山へ行くことも日常生活の一部分だったこともあり、林業に就いていることは特別なことではないと思っています。
 林業というと木を切るイメージが強く、確かに体力・腕力を要する場面では決して一人前と言えませんが、林業には多方面の仕事があります。育苗、植樹といった繊細な仕事や、場合によっては山への進入路を作るという大きな作業があったり、最近では鹿の害から樹木を守ることも重要な仕事になっています。
 自然の中で働くことは、夏の暑さ、冬の寒さという辛い面もありますが、それを越えて日々癒される環境にいられることへの喜びを強く感じます。
 林業での時間の流れ方は、「10年先が明日」という感覚です。100年単位の仕事をしているという自負があります。今後は山をもっと知り、知識を身に付けたいと思っています。また、林業への理解を進めるために、多くの樹種の利用拡大や林業についての情報発信に努めたいと思っています。

鈴木真子さん(津市:酪農)の発表
 我が家(牧場)の周辺は住宅やホームセンターとの混住状況になっています。幼いころから酪農は身近にありました。高校では酪農を学んでいましたが、早朝からの作業をきついと感じていました。
 資格を得て牛群検定にも取り組んでいます。我が家の牛の成績(乳量)は、県平均に比較すると劣っています。しかし、これは「牛に無理をさせない、負担を掛けない。」という視点からのものです。
 この発表を依頼され、困ったなとも思いましたが、結果としては原稿をつくるにあたり自分の周りを再度見直し気付くこともありました。牛がいることによって毎日規則正しい生活ができたり、家族がいたり、子牛に癒されたりしていることなど、当たり前だと思っていた日常に改めて感謝したい気持に気付きました。
辻原さん、柳田さん(金輪地区:地域起し)の発表
 金輪地区は戸数80戸程度の過疎が進む地域でした。農産物の余りものを販売し始めたことが朝市のスタートで、当初は、簡易な構造物の中で無人販売方式で販売に当たっていました。平成24年に事業でトイレなども併設した直売所を立てることができリニューアルしました。販売するものも農産物のみではなく、錦漁協の協力により海産物も商品として販売できるようになりました。テレビで取り上げられたこともあり、客足が伸び、地区で季節に応じた独自のお祭りイベントを開催するようにもなりました。
 「むかしのくらし博物館」を、開館して1年がたちました。農村の暮らしを知ってもらいたいと思っていた頃、利用されなくなった個人所有の民家を借りられることになり、当初は民具や農具の展示だけでしたが、徐々に「体験」もできるように企画を拡げてきました。
映画「じんじん」の上映
 これは実際に絵本を地域おこしの材料としている北海道上川郡剣淵(けんぶち)町を題材にした映画です。同町では、ボランティアにより絵本の読み聞かせを広め人々の優しい心を育み、そこに交流が生まれるような活動を続けてきました。俳優大地康雄さんがこの地を訪れ、絵本を真ん中に置いて人の心と心を通じ合わせている素晴らしさに感動したことが、この映画へのスタートとなりました。
 映画の内容は、この地を毎年訪れる大道芸人銀三郎(大地康雄)と11年前に離婚した後、会うことのできなかった娘との偶然の再開により物語が展開します。お互いに心に葛藤が生じます。・・・父は、心を開かない娘へ自分の今の気持ちを伝えるため絵本を自作しプレゼントしました。。。
詳しくは、映画「じんじん」公式サイトへ