明野高等学校にて出前授業を開催しました!
 
 令和3年10月29日(金)、今年度最初の出前授業を三重県立明野高等学校にて開催しました!

 明野高等学校は、生産科学科・食品科学科・生活教養科・福祉科の4科4クラス体制で、専門学科を学ぶ専門高校として、ここでしか学べない事、ここだから学べる事という専門高校の強みを最大限活かしながら、生徒ひとりひとりの思いや希望に寄り添い、夢の実現に向けて取り組まれています。

 授業を受けてくださったのは、生産科学科2年生の皆さん。普段、農産物の栽培・収穫・販売という技術を総合的に学習したり、家畜の生理生態、飼育技術等を実践的に学ばれています。

 講師には生産者と県職員の5名をお招きし、ご自身のお仕事内容や、力を入れていらっしゃる事などについてお話していただきました。
三重県農林水産部
  畜産課 宮崎さん

 三重県の畜産についてお話していただきました。畜種ごとに飼養戸数や飼養頭数など、全国との比較を数字で示していただいたり、三重のブランド肉についてもご紹介くださいました。生徒の皆さん、三重のブランド豚の多さには驚かれたのではないでしょうか。
 
   
  有限会社竹内牧場
  竹内さん(肉用牛経営)

 お仕事への熱い想いや、2021年4月から多気町のVisonにオープンされた直営精肉店「松阪肉若竹」についてお話していただきました。「自社農場で育てた牛を、自分の店で販売する」というご自身の夢を実現されたお話は、生徒さん達が夢にむかって頑張る力になったのではと思います。
 
   
有限会社小林ファーム
  小林さん(養豚経営)

 豚の品種、飼育過程や、現場がどのようになっているか等、丁寧にご説明していただきました。豚肉が食卓に届くまで、とてもイメージしやすかったのではないかと思います。
 お話の後半でご紹介いただいた小林ファームさんのホームページ、内容がとても充実していて、ぜひ御覧いただきたいです。
 
 
   
  高橋牧場
  高橋さん(酪農経営)

 牧場の1日の作業の他に、牧草づくり・牛の治療・人工授精・子牛の世話・削蹄等の作業についてや、お仕事での大変な事・やりがいについてお話していただきました。
 生徒の皆さんが、仕事のやりがいについて話が聞けるチャンスはなかなかないと思うので、とても良かったのではないかと思いました。
   
中央農業改良普及センター
  畜産普及課 内藤さん

 畜産普及員の仕事について、お話していただきました。農家さんに一番近いところで、一緒に課題に取組んだり、支援するお仕事があるという事を、初めて知った生徒さんも多かったのではないでしょうか。農業も畜産業も、色んな人の支えがあって成り立っているのですね。
 
 
 講義後の質疑応答では、生徒さんから「やめたいと思ったことはないですか?」等の質問がありましたが、「大変だけど、やめたいは無いですね」といったとても前向きな回答をいただき、畜産業のやりがいも伝わったのではないかと感じました。

 昨年度は、コロナ禍において県内各地の生産者が集合して実施することが難しい事から、県関係機関職員(サン・カラット会員を含む)皆様の協力により出前授業を行いましたが、今年度は全国的に感染状況が落ち着いている事と開催時期が重なった事から、今回のように生産者の方々にも授業に参加していただきます。

 今後出前授業を予定している3校でも、様々な立場から畜産業についてしっかりお伝えしていきたいと思います。次回の開催報告もお楽しみに!