『マイブランドの時代』と題し、畜産の課題について研修しました


 三重県畜産協会では、平成16年度から「畜産物安全・安定供給相互理解体制推進事業」に取り組んでいます。

 さて、食物への安全性を求める社会情勢が強まる中で、安全に安心を乗せたいわゆる顔の見える関係が非常に強く求められてきています。

 畜産サイドからは個々の生産物に付随する情報を開示し、消費者に広く深く理解を求めて行きたいところですが、両者が持つ相互の情報レベルは残念ながら同一ではなく、知識や情報に基づいた信頼関係が樹立されているとは、言いがたい場面も多々あるように思われます。

 このことから、生産と消費やこれらを取り巻く関係者を面的に捉え相互理解の下で確固たる信頼関係を築き、物と心のやり取りを行うことが、基盤の強い農畜産業を育成していくことと思われます。

 このため本事業を実施することにより、畜産物等の生産、流通、消費等に関係する者に対して、知識の習得や意見交換等の場を提供し、ここから相互理解を深め、強い絆で結ばれる関係を育成することを目的としています。
 
 
 平成19年1月22日(月曜日)、津市の三重地方自治労働文化センターで、講師に農畜産物流通コンサルタントで有限会社ベネット代表取締役の青木隆夫先生を迎え「マイブランドの時代」と題し、売れる畜産物づくりについて研修しました。

 講演では、豚肉を例に挙げ、豚肉のおいしさは生産部門だけの問題ではなく流通業者が責任を負うべき課題や料理の仕方や保存の仕方も大きな課題である。また、現在は200を越えるいわゆる銘柄豚があるが、おいしさや他の豚肉との違いをアピールするには、科学的に証明された裏づけが必要であり、正しい情報を消費者に届けていく必要性や消費者にも勉強をしてもらう必要性を訴えました。

 また、今後の人口減少により食料の消費量が減少する時代がやってくる。生産者は流通業者と一体となったブランドの確立も視野に入れている必要があるとアドバイスがありました。

 会場には畜産生産者や行政、農協関係者等約40名が出席し、先生の講演を聴き勉強しました。
  
 
畜産協会山下専務挨拶 県農水商工部農畜産室伊藤主幹挨拶
  
   
講演する青木隆夫先生 講演会場のようす
 
アンケートの実施とその回答結果について[PDF]
  この研修会の開催に当たり、アンケートを実施しましたので、集計結果を掲載します。