平成19年3月9日(金曜日)津市のJA三重ビル大会議室で地域交流牧場協議会を開催しました。
今回開催の協議会には、事業実施に当たり参加いただいた松阪市立天白小学校教員や畜産関係団体、生産者、流通関係、消費者団体、行政等や事業の助成元の社団法人中央畜産会の出席もあり、本年度の事業経過を報告し、その内容を検討協議いただき、来年度以降の事業実施の参考にさせていただきました。
報告は資料1により、本年度実施した概要について報告するとともに、事業の普及のために広報している事業関連ホームページの内容、今後の事業推進に当たり実施したアンケート調査結果について報告しました。
また、本事業の『地域畜産体験交流研修会』『畜産加工調理体験教室』に参加している松阪市立天白小学校が「地域に根ざした食育コンクール」で特別賞を受賞したことを報告しました。
協議の中では、「体験交流研修会や加工調理体験教室に参加する生徒の事前の学習が十分になされ、一過性のものになっていないか」という質問もありました。
学校からは「県が実施する『食生活いきいきネットワーク事業』等により幅広い学習を積んでおり、本事業の参加は単なる一過性のものではない。それぞれの学年で総合学習として、食について学んでいるが、週3日以外の総合学習以外にも家庭科、理科、道徳等時間に合わせた内容で総括的に取り上げテーマに沿った学習を展開している。」との回答をいただきました。
また、これら一連の学習から得られた成果を『版画絵本松阪牛物語』として作成し、子供たちが家畜の命をいただくということを十分に理解しているようすとして事業成果のひとつとして配付予定であることも報告しました。
生産者に対し実施したアンケートでは、生産者と消費者(学校生徒)等との現在の交流の実態や今後の対応について聞き取り、事業終了後の交流の手法の参考にさせていただくことにしました。
中央畜産会からは、次のようなアドバイスをいただきました。
 |
全国でこの事業に取り組む28県の中でも、当県の事業推進は優れた部類に入っている。事業を広く捉えいろいろな活動をしているが、昨年度から実施したこの事業のアフターケア的な面にも目をやる必要もある。 |
|
|
 |
昨年、本年と同じ小学校で実施しているが、他の学校へも波及させていくことを考慮してもらいたい。学校サイドからの働きかけは例が少なく、要するに待っている状態である。協議会メンバーから積極的に連携を進めていく必要を感じている。 |
|
|
 |
調理体験を実施しているが、これらの素材の経路(経緯)について、その場でもう一歩踏み込んで学習してから調理に当たると良い効果が生まれるであろう。 |
|
|
 |
畜産協会は、動くにも手足が少ない団体である。関係者の協力を節に望むところである。 |
畜産協会として「当事業実施に当たっては、事業終了後の展開も見据えて、畜種はもちろん地域やそれぞれの立場の壁を取り払い実施していきたいので、今後も力強い協力を願いたい。」とお願いしました。
|