上下に堆肥シートを使用した
ふん尿保管施設(深型)の紹介
構造 | ||||||
地面を1.5m程度掘り下げ、底面に遮水シートを敷き、水分調整したふん尿の上部をシートで被覆するバンカーサイロ型施設。 | ||||||
床土で底部遮水シートを保護し、ふん尿汁は集水管で回収し、簡易貯留層へ貯留する施設。 | ||||||
施設の規模 | ||||||
【搾乳牛20頭分のふん尿を水分72%に調整し、 150日間かまぼこ型に堆積保管する場合】 |
||||||
発酵層寸法:間口6m×長さ20m×側壁高1.5m(面積120平方m) | ||||||
発酵層容積:300立方m(堆積高2.5m) | ||||||
シートの仕様 | ||||||
上 部 | 底 部 | |||||
1 材質 | ポリプロペレン | ポリエチレン | ||||
2 厚さ | 0.4mm | 0.5mm | ||||
3 平方m当り重量 | 140g | 300g | ||||
4 耐用年数 | 4年間 | 7年間 | ||||
5 通気性 | 有 | |||||
1平方m当たり建設費 | ||||||
底部バンカーサイロ 3,000〜4,000円 (土木工事を業者に依頼する場合) 上部被覆シート 350〜400円 底部遮水シート 400〜500円 合 計 3,750〜4,900円 |
||||||
処理ふん尿1立方m当たり建設費 | ||||||
1,500〜1,960円 | ||||||
施設の特徴 | ||||||
1 | どこにでも設置できて、土木工事を自家施工すれば設置費が平方m当たり1,000円以下でできます。 | |||||
2 | 堆肥を高く堆積することで十分な容積を確保できるため、少ない面積で設置できます。 | |||||
3 | ショベルローダー等での切返し作業が頻繁にできないため(月1回程度)堆肥化に日数がかかります。 | |||||
4 | 堆肥の保管や自家利用(圃場散布等)を前提とした施設です。 | |||||
施設使用上の注意点 | ||||||
1 | シートから雨水等が流入しないように注意が必要です。 | |||||
2 | 定期的(耐用年数毎)にシートの更新をする必要があります。 | |||||
3 | 強風時に被覆シートが破れたり飛ばないようにする対策が必要です。 | |||||
4 | ふん尿汁を回収する集水管及び貯留層の設置が必要で、ふん尿汁は定期的に汲取る必要があります。 | |||||
写真 | ||||||
当施設の紹介に当たっては、大内山酪農農業協同組合のご協力を頂きました。