活動計画
 三重の畜産女性の会サン・カラットは、飼養畜種や地域を越えて、三重県の畜産に携わる女性たちが互いに交流を深め、研鑽する場として、また消費者との交流を通じて畜産を理解してもらうなど、より魅力ある畜産の実現を目指すことを目的に設立しました。
 この女性の会を意義のあるものにするため、女性の視点から次の内容の活動を計画します。
 これらの活動をひとつずつ積み上げていくことが、この会の財産になっていくことと思います。当初の活動については、発起人の案により企画・実施に当たっていきますが、会員の皆さまが既に活動されている他のグループの活動や新しい取り組みへの希望も随時集約して、この会の活動に取り組んでいくことが重要だと思いますので、忌憚のない意見をお寄せ下さい。
 
1 畜産経営向上のための研修・視察、会員相互の交流等の活動

 畜産経営を維持発展させていくには、自らの経営基盤がしっかりしたものでなければなりません。畜産に携わる中で、普段からいろいろな知識を習得したいという気持ちをお持ちのことと思います。
 この会では、まず畜産関係団体や行政が開催する研修会等で、この会の趣旨にあった内容のものがあれば、お知らせしていきたいと思います。
 そして、この会としてどのようなことを学んでいけばよいのかを検討し、企画していきたいと思います。
 
2 消費者等の畜産に対する理解の醸成等に必要な活動

 国民に安全で安心のできる食材を提供することが、私たち畜産(農業)関係者の使命です。
 現在の日本では食の大切さについての意識が希薄となり、健全な食生活が失われつつあります。
 このような実情の中で、行政では「食育基本法」が制定されたり、「食事バランスガイド」を普及させるなど、食の改善に取り組もうとしています。
 私たちも畜産物の生産を通じ、消費者や子供たちに正しく「食」を見つめられるように支援したり、生産現場の生の姿を見せ、生の声を聞いてもらい「食」の大切さなどを伝えていったりする責務があると思います。
 また、畜産業の発展のためには、畜産生産物をの生産だけでなく加工や販売、これらを通じた消費者や他業種との交流といった六次産業化も見据えた活動を進めようと思います。
 
3 未来の畜産を担う後継者の育成に必要な活動

 皆さんが築いてきた自らの経営を、そして地元の畜産業を将来にわたり維持・発展していくには、これを引き継ぐ後継者の育成が不可欠です。
 既に後継者として経営内で能力を発揮している若者や、これから就農しようとする者たちを結びつけ、その輪と和を拡げていくことも大切なことです。
女性の視点から見れば、新たな課題や悩みも出るかもしれませんが、女性であればこそ解決していける道も広がっていくのではないでしょうか。
 この会では、さまざまな機会をつくり後継者の育成に当たって行きたいと思います。
 
4 情報誌の作成・配布、ネットワークを通じた情報の交換等の活動

 このような会を組織すれば、積極的に皆さんとの交流の場、研修の場等へ出られる環境の女性もいる一方、日常の生活の中で時間を生み出せない立場の人もいるということが考えられます。
 このような場面のためにも、そして普段からの会員の相互交流のためにも、情報誌を作成したり、インターネットを通じた意見交換をしたりといった活動にも取り組んでいこうと思います。
 あるいは、もうひとつ上のレベルとして、私たち会員の活動を広く全国にも知っていただきたいと思います。
 
5 その他、本会の目的を達成するために必要な活動

 この会は、生まれたての赤ちゃん状態です。
 どのように育てたいのか、どのように育てられるのか、どのように育てばよいのか、可能性も見通しも手探りの状態です。
 世話人を中心として、方向性を見誤らないように進行しますが、舵も動力も皆さんの声や力がないと、どうにもなりません。
 振り返ったときに、満足のできる会であるように、ご協力をお願いします。