地域のみなさんといっしょに
地域農業や地域社会との協調・融和についての活動内容

GPセンター小学校、中学校の生徒さんたちと

 数年前から小学校では地域の農業の勉強、中学校では地域体験学習が始まっています。山下さんは、地元小学校の2年生、5年生の子供たちに養鶏場のようす(仕事、卵、鶏、堆肥など)を見学してもらったり、学校へ出向いて養鶏について話をしたりしています。

 中学生に対しては、2年生2〜3名を5〜6日間預かり、実際の仕事を手伝っもらったりして、農業を体験してもらっています。

 平成13年度は「地産地消ネットワークみえプロジェクト活動」の中で、松阪市、明和町(松阪市に隣接の町)の小学校5年生に地元の農産物を通じて農業の楽しさを伝える勉強会を計画しています。山下さんは、こういった活動の中から一人でも多くの子供たちが農業に興味を持っていってくれることをいつも願っています。

JAMY結成

 山下さんは、地元JAの合併を機に平成4年から設立に向けて準備を整え、翌5年に青年部組織であるJAMY(JA MATSUSAKA YOUNG FARMER'S ASSOCIATION)を結成しました。この組織は管内の若手農業者たちの集まりで、仲間の拠り所となる組織が欲しいという気持ちが結集されたものです。組織としての歴史は浅いものの会報誌の発行や各種のサークル(音楽バンド、剣道、パソコン、海外農業視察団、ボーリング、農業問題研究会等)を作り活動をしています。弟さんはバンドに参加し、農業祭等で活躍中です。

 JAMYでは、若い農業者を対象としていきたいということから、「45歳で卒業する」という決まりがあります。45歳を超えてしまった山下さんは、JAMYの卒業生で組織するOB会で新たな活躍の場を得ています。この組織では、後輩であるJAMYの活動を支援したり、専業農家としてJAに対する切実な要望を語り合っています。

フルフルM・I・T

 山下さんの奥様は、管内農業改良普及センター内の専業農家主婦で組織する「フルフルM・I・T」というグループで消費者との交流会に出席したり、県内・他県の同様のグループとの交流を深めています。リーダー的な存在として会長を務めたこともありました。

たまごやさん こういった交流では、異なった業種の皆さんの先進的な意見を交換し合いことの中に、経営に活かしていけることがたくさんあると考えています。  フルフルM・I・TのMは松阪、Iは飯南郡、Tは多気郡を表しています。

お客様からの声

 販売面ではお客様の意見や要望等をつかむため、年2回、山下鶏園のギフト券付アンケートを実施し、好評を得ています。また、卵に親しみを持ってもらうため、卵の特徴を端的に示したネーミングをしたり、ネーミングに当たりお客様からの応募を募ったりといったこともしています。いきいき、どすこい、しょうちゃん、にこちゃん、どすこい大関、そばかす美人などなどユニークなネーミングの卵たちはこうして生まれました。