私の自慢レシピ(卵を使ったお菓子作り)
松阪市 呉佩芬
 
 私は台湾で生まれ育ち、松阪で暮らす主婦です。自宅の小さな畑で野菜を作ったり、庭先でわずかのニワトリを飼う田舎の生活を楽しんでいます。時間にゆとりのある時は、自宅でとれた野菜や卵などを使って、パンや肉まん、お菓子作りに挑戦しています。

 皆さんは「塩卵」をご存知でしょうか?ピータンとともに中国で代表的なアヒル卵の保存食品です。我が家では、沸騰した湯に塩を溶かした飽和食塩水を作り、冷ましてから産みたての鶏卵をその中へ入れます。卵は浮いてきますので皿などで押さえておき、一ヶ月くらいでできあがり。塩分濃度は好みに合わせて変えてもかまいません。

 塩卵は、中国で朝食の粥のお伴としてゆでたものが重宝されています。また、塩卵の黄身はお菓子や粽の具材として親しまれています。今回は「蛋黄酥」(タンファンスー)と呼ばれるお菓子をご紹介します。

準備する材料は、
   塩卵の黄身、漉し餡、小麦粉、砂糖、ラード、卵黄、黒ゴマ

作り方は
 
1まず塩卵の黄身をオーブンで
   表面を焼いておきます。
2その冷めた黄身を漉し餡で
   包みます。
 
3つぎに(2)を包む
   パイ生地を作ります。
4小麦粉にラードと水を混ぜたものに、小麦粉とラードだけを混ぜたものを包む。
 
5それを麺棒で伸ばして丸め、もう一度繰り返して丸く伸ばし(2)の餡を包む。 6パイ生地で丸めた表面に卵黄を塗り、さらに黒ゴマをのせてオーブンで焼く。
 
 パイ生地に包まれた甘い餡と塩辛い黄身の味は日本のお菓子では味わえないものです。お好みによってラードの代わりにバターを使うと異なる食感が楽しめます。