三重県の養豚経営者が一堂に会して
三重県養豚協会      
三重県養豚生産者協議会
会長 鈴木 浩三
 
総会の開催

 三重県の養豚経営戸数は、平成18年2月現在で70戸です。

 この数値を多いと思いますか、少ないと思いますか。昭和55年頃の戸数と比較すると約10分の1になっています。減少してきた原因はいろいろあるでしょうが、この先の予想ではまだもう少し減ってしまいそうなようすです。

 平成19年6月22日、県下の養豚生産者で組織する『三重県養豚協会』と『三重県養豚生産者協議会』の総会を開催しました。

 三重県養豚協会は、その歴史も長く昭和40年頃には現在の協会の前身となる組織があったようです。県内の養豚家の経営を守り、共に仲間として頑張ろうという目的をもって活動している団体で、優秀な種豚の導入事業に取り組んだり、研修会を開催して勉強したりしています。現在の会員数は50名です。

 一方、三重県養豚生産者協議会は、昨年の6月に発足したまだ若い組織です。この会は最近の厳しい養豚情勢、特に諸外国と関係のある貿易協定の問題や飼料問題などについて、積極的な姿勢で向き合っていこうという目的をもって活動をしていきます。

 それぞれの総会では、平成18年度の活動状況を報告すると共に、平成19年度の事業実施計画を提案し、すべて原案通りに承認をいただきました。

 平成19年も経営に役立つ研修会を開催し自らを研鑽したり、養豚経営に必要な畜政活動などを行っていく計画です。

研修会の開催

 養豚を含め畜産あるいは農業分野では、国民の食生活を豊かにするために日々努力をしています。しかし、飼料原料を海外に頼らざるを得ないこの畜産業では海外での作物の生育状況や原油価格、為替レートの変動などが生産コストに直接影響を及ぼします。

 以前に比べて、生産技術は格段の進歩をしています。高い技術から生み出される生産物の品質も向上し、消費者の皆さんからも高い評価を受けていると思います。こういったことを明言できるのもそれぞれの養豚家が努力している結果だと自負しています。

 上記の総会に引き続き、家畜衛生に関係する研修会を開催しました。

 今回は、『「PRRSの実態と対策法」〜PRRSから学ぶ養豚疾病対策の将来〜』と題してSwine Extension&Consultingの大竹聡先生を講師に迎えて講演をいただきました。

 PRRSに対しては、個人レベルでも、地域の仲間レベルでも、そして全国の養豚仲間レベルでも、これに立ち向かうには高い意識を持って、立ち向かう必要があることを力説されました。

 また、日頃の衛生対策としても防疫対策が重要なポイントであるということも改めて認識しました。

 会場には70名を超える聴講者が詰めかけ、衛生問題への関心が非常に高いようすを伺うことができました。
  
 
会長として会員の皆様に挨拶 三重県農水商工部の
熊ア農畜産室長より祝辞
 
議長を務めていただいた堤会員 総会会場のようす
 
総会会場のようす PRRS対策についての研修会
 
PRRS対策についての研修会 熱心に講演に耳を傾ける聴講者 
 
大竹 聡 先生