地元産の農畜産物で手作り「肉まん」を
三重県中央農業改良普及センター
出口 裕二
 

 寒さが厳しい最近、私たち夫婦は、休日に公民館や自宅で「肉まん」教室を開催しています。材料は小麦粉と地元産の豚肉と野菜類を使います。他に用いる材料は醤油・ごま油と塩・砂糖・ドライイーストです。以下、簡単に作り方をご紹介します。

豚肉を荒挽きにします。
たまねぎなどの野菜をミジン切りにします。水分の多い材料は布巾で水分を搾っておきます。
具の準備ができたら、肉に好みの調味料を加え、よく混ぜておきます。その後、野菜類を加えて具が完成します。
生地は小麦粉に塩・砂糖・ドライイーストと温水を加えてこねます。生地が発酵してから適当な大きさに切って、麺棒で丸くのばします。
具材を包みます。包み方は、慣れるまでは餃子のように包み中の具が出ないよう注意が必要です。
形を整えてクッキングシートの上に並べて、20分ほど蒸すと出来上がり。

 毎年この時期になると、「肉まん」にこんな新しい味のものが出たとか、お好みランキングが発表されます。三重県産の自慢の食材はたくさんあります。肉は豚肉に限りません。牛肉でも鶏肉でも特色ある味が出ます。肉が苦手な人には野菜や卵などを組合せて具材の美味しさが楽しめます。もちろん牛乳を入れてもおいしくなります。小麦粉は高蛋白な新品種「ニシノカオリ」が県内でも生産されています。たかが「肉まん」一個で地元の農畜産物を組合せた妙味を味わうことができます。

三色肉まん コンビニ店頭には実に様々な具材と彩りの「肉まん」がにぎやかに並んでいます。そこで、我が家では一個で赤黄緑色の生地からなる「三色肉まん」(写真)を作ってみました。

 とりあえず、「三色」にする方法は、企業秘密にしておきますので(笑)、いろいろと挑戦してみて下さい。

 皆さんも、地元で生産される農畜産物を使った「肉まん」から手作り本来の美味しさと楽しさを感じてほしいと願っています。