師走の「農大祭&西山農業まつり」開催される
三重県農業大学校 出口裕二 発
 近鉄伊勢中川駅の東方に、三重県農業研究所や農業大学校など三重県の農業技術と後継者育成の拠点施設があります。ほかに中央農業改良普及センターや病害虫防除所、農林水産支援センターが小高い「西山」を背に三つの建物に東西へ連なっています。これら農業関連機関が地域の人々に研究成果や業務を紹介したり、農大卒業生や県内生産者などが農産物を販売する「農大祭&西山農業まつり」が、毎年開催されます。今年も12月4日(日曜日)に実施され4,000名を上回る多くの方々が訪れました。
 農大祭では、農業の専門分野別に「アグリ講座」を開講し、希望者に専門技術や最新の情報を紹介しています。畜産は今回初めて「卵とニワトリのものしりクイズ」で養鶏産業の現況や鶏卵生産の世界的な動向などをお話しました。昨年、「口蹄疫」や「鳥インフルエンザ」の影響で開催できなかった「ふれあい牧場」は、山羊やウサギ、ニワトリを展示し、例年のように子供たちは餌をあげたり、ウサギを抱き上げたりと大人気でした。
 フリーマーケットではイチゴや野菜、花、みかんなどたくさんの農産物が販売されました。畜産物は、鶏卵と豚肉、チーズを3名の生産者が自ら畜産物を直販しました。鶏卵は県内でも最も早くから生産者が消費者へ流通させる直販の取り組みが行われてきました。市内の鵜飼養鶏さんが提供された鶏卵は、行列ができて開始三十分ほどで売り切れる好評ぶりでした。豚肉は、農大卒業生の津市で養豚場を経営する一志ピックファームの荒木田さんが販売。経営者自ら選ばれた自慢の豚肉は、県内の仲間たちで作った「地場産豚肉マップ」を配りながら予定量を販売しました。
 チーズは津市で酪農経営してみえる鈴木牧場の鈴木雄大さんが、前夜に製造したナチュラルチーズを販売。鈴木牧場は河川敷の草をサイレージ調製し給与する県下で特色ある酪農経営です。後継者でもある鈴木さんは今年7月からチーズの製造販売に取り組んでいます。全国的に各地でチーズ作りが盛んになっていますが、県下の酪農家では初の取り組みです。「モッツァレラ」「リコッタ」「ストリング」の3種類のフレッシュチーズを紹介したチラシを鈴木さんがお客さんに説明しながら、チーズの試食をすすめると、同年輩の若い人々が3種類まとめ買いされることが多く、準備された商品は完売しました。なお、鈴木牧場のナチュラルチーズは津市の「農産物直売所・アグリピア垂水」の日曜朝市で販売しています。
 「農大祭&西山農業まつり」は来年も開催されます。農大の卒業生を主とした畜産農家さんのご参加によって、さらに活気のある畜産物フリーマーケットが開催できるように多くの皆様のご協力をお願いします。