レシピのない料理教室でビックリの交流会
平成23年2月2日

 冷え込みの厳しかった昨日までとは違い3月上旬並みの暖かい日差しを感じた志摩へ出かけました。
平成22年度、農林水産省から「食と地域の『絆』づくり」の優良事例に選定・表彰された「志摩いそぶえ会」の皆さんの元気なパワーを感じ取ることが目的でした。

 志摩いそぶえ会は、この地域ならではの海産物を使った郷土料理を創作し、県内各地で開催されるイベント会場で実演したり、今回の交流会のように料理教室を通して、志摩地域全体の振興を目的として活動しているグループです。会場となった志摩市文化会館には、ワカメ、あおさ、めひび、あらめといった海藻類やらカツオや真珠の貝柱など、てこね寿司の材料を用意されていました。畜産物としては、志摩市の豚肉「パールポーク」もどっさりと。

 これらを目の前において「さぁ、自由に作ってみて下さい。」という声をかけられました。「???」・・・サン・カラットメンバーの頭の中には、「?」マークが渦巻いてしまいました。「レシピがない・・・」こんな経験は初めてのこと。どうすればいいのかわからないままに志摩いそぶえ会の皆さんに教えてもらいながら、豚肉とのコラボを頭に浮かべながら、「創作」に挑戦しました。

 両グループの会員20数名が2時間ほどをかけた結果、なんと、20数種類の料理ができあがりました。豚肉を入れたてこね寿司、おんこ寿司、節分を翌日に控え恵方巻き、その他揚げ物に和えもの・・・材料を余すことなく使い切った料理となりました。旅館や民宿の女将さんたちだけあって、調理の素早さ、味付けの良さ、片付け上手・・・に、すっかり感心してしまいました。

 志摩いそぶえ会の活動背景には、地元産業を支える漁業やこれに関係する産業、観光業の衰退があり、「おもてなしの心」を前面に出し活動を開始されたとお聞きしました。地域の食材や志摩の良さを情報発信するために、他地域と食を通しての交流に積極的な姿勢を示している元気な皆さんの姿に、サン・カラットも学ぶところが多かったように感じました。