全国畜産縦断いきいきネットワーク大会に参加
平成24年8月29日(水)
中野サンプラザ(東京都中野区)

全国畜産縦断いきいきネットワークは、平成17年8月29日に誕生しました。ちょうど、この日で「満7歳」ということになりました。
 今回の大会には三重県から畜産に携わる女性5名が参加しました。
 大会冒頭、佐藤弘子会長(長野県:養豚)は、開会に当たり「口蹄疫や鳥インフルエンザといった災害に続き、九州では豪雨災害もあった。いずれの災害も復旧・復興に当たっては、家族や仲間の支え、行政等の支援が必要であることを感じている。畜産女性としてサッカーのなでしこジャパンのように決してあきらめないで頑張りましょう。
昨年の大会では、口蹄疫に見舞われた宮崎県の小守さんの惨状を題材に三重の会員が朗読劇を披露し、復興への力をもらえた。この台本を提供いただき長野県でも披露した。また、鵜沼さんへの物資支援もあったと聞いたが、物とともに暖かい心が届いたと思っている。この大会そのものは1日限りのものであるが、それだけで終わっていない会になったと感じている。」と、挨拶しました。
寸劇「カラスは悩む」
 恒例になった寸劇は、今年も各県の「女優」の皆さんの出演で演じられました。「6次産業化」をテーマに、直販に取り組んでいる畜産農家に、消費者からのさまざまな要求が寄せられ、どうやって対応すればお客様に納得され喜んでもらえるのかと悩む農家のようすが演じられました。一次である生産部門で優れた畜産物を生産することが成功の基本だと主張しました。
 この寸劇に三重県の養鶏、肉用牛農家の二人が初舞台を踏みました。
シンポジウム
 ここでも、「6次産業化」をテーマに(有)ベネットの青木隆夫さんから講演をお聞きしました。
 お話は、「商品(農産物)は、流通段階や小売段階で求められる要素が異なる。また、消費者にも階層がある。直販、6次産業化に取り組むには、結果として消費者が求めるものを提供(作る)することがスタートとなる。
 直販と異なり、6次産業化では加工(技術等)が難しく、コストもかかる部分となる。ブランド品を求める顧客であっても、一般的な商品価格の20%までの価格帯がひとつの目安となる。
 6次化推進の要因は、次のような項目がポイント。「動機」、「差別化」「ファンづくり」、「資金の調達」。「優れた人材の確保」、そして、ターゲットは地域の住民である。」といった内容でした。

6次産業化に取り組む事例として、3事例から報告がありました。
 このうち、ミートショップを営む事例は、肉用牛(ホルス)2,500頭を飼育し、米20haを栽培する大規模経営。BSEの発生により価格が暴落したことが直販等に取り組むきっかけであり、自身の役割は、顧客への宣伝、ファンづくりであると語りました。事業計画時には、店の雰囲気も若い層を想定したデザインにしたものの顧客の年齢層は広く、お客様からの声が直接聞けることは経営にとってプラスでもあり、喜びでもあると楽しそうにお話されました。
「あれから福島では・・・」
 福島県の畜産生産者により現地から現状の報告がありました。
 まだまだ東日本大震災の傷が癒えたわけではありません。この大会に出席された福島県の皆さんも被災地で暮らす皆さんも、未だに次々と発生する新たな問題に直面する日々が続いているようです。
 特に東京電力の原発事故に関係する地域では、高い放射能が計測され、収集した稲わらなどについては、給与することはもちろん勝手に廃棄することもできない状態が続いているようです。繁殖牛に対しては、乾草が支給されていますが、嗜好が合わないとか、放牧もままならなず、ストレス環境に置かれた牛たちには、繁殖成績の低下といった影響が出てきているようです。
 福島県は、ご存じのとおり面積の大きな県であり、原発事故の影響(放射性物質の飛散等)がなかった地域もあります。
 しかし、風評被害の影響は、とても大きく「福島」というだけで敬遠されてしまう状況がまだまだ続いています。
2分間スピーチ
 スピーチで熱い思いを語りました。一昨年、口蹄疫に見舞われた肉用牛農家からは「用心していても避けられない災害に遭い、目に見えないものへの恐怖を知った。この5月に牛を出荷することができ、再開の目途が立った。」という近況報告がありました。 
 

ちょっと、いっぷく
懇親会で三重県パワー炸裂!?

 昨年の懇親会の席で「来年は三重の出番だよ」と言われて、早や一年。今回の懇親会の席で「出し物」を披露しました。
 今までは、各県に伝わる民謡、盆踊りといった出し物が多かったのですが、今回、サン・カラットは、男女で手をつないで踊る「オクラホマ・ミキサー」を用意しました。アメリカ民謡「藁の中の七面鳥」が原曲の「オクラホマ・ミキサー」。踊るパートナーが次々と変わっていく(昔、懐かしい)アレです。たぶん、中学、高校の頃にワクワクしながら踊ったことがあると思います。
 1回目は、フツーに曲に乗せてダンス。
 そして、2回目は、サン・カラット合唱団?コーラス隊?の歌に合わせて、Let’s Danceとなりました。
ダンスの後には、プレゼントも用意しました。
 100円ショップで買った賞品は、「ショーツ」と「ゴム商品」ということで、価格はさておき、軽妙なMCで大ウケでした。
 ちなみに「ゴム商品」は、輪ゴムでした。(アラヌ方向のモノを期待した方、・・・残念でした)
この写真、●さんと、■さんのユニフォーム姿です。
 このTシャツ、誰にも似合う、若く見える(背中のイラストがカワイイ)という、スグレモノです。デザイン、発注などサン・カラット会員の親子のお世話になりました。アリガトー。