作っているものはタマゴ、趣味はEGG!?

「畜産いいとも」の7人目は、
鈴鹿市上田町の川北貞男さん(昭和36年生まれ)です。
 

川北さん養鶏を始めたきっかけは?

 父が養鶏をやっていたので、兄が父の経営を引き継ぎました。私は高校卒業後結婚まで兄といっしょにやっていたわけですが、結婚を機に独立させてもらって、自分の経営を始めました。独立当初は1万羽にも満たなかった規模でしたが、現在5万羽規模にまで伸ばすことができました。

養鶏を軌道に乗せて行くことで大切なことは?

 同じやっていくなら、余裕を持ちたい、お金も稼ぎたい、そして競争の厳しい業界ですから、生き残っていきたいと思うことは当然ですよね。
 その時に、どこへ目を向けるかということは大変大切です。近くで養鶏をやっている近藤さんからもたくさんのことを学んだように思います。近藤さんの後を追ってウィンドレス鶏舎に取り組んだこともそのひとつですね。衛生面、労力面、生産性アップといった面でウィンドレスには信頼を持てますね。養鶏業ではありますが、企業的なセンスで物事に当たっていかないと生き残れない時代ですね。
 ケージの収容羽数もデータを取って、自分の飼い方に一番適した方法を模索しているところです。昔は、いわゆるドンブリ勘定でしたが、今ではコンピュータにデータを記録しています。自分で表計算ソフトを使ってこれに成績を入れています。記録記帳もないようでは、自分の成績もわかりませんし、将来設計もできませんよね。

販売の仕方は?

 農場内の飼養管理面にHACCP方式を取り入れて、安全性にも自信を持っています。新鮮でおいしい私の卵は近在の方々からも高い評判を得て、買っていただいています。小売割合は全生産量からみればまだまだ低く、経営成果に大きなものをもたらすものではありませんが、やはりお客様から直接評価をいただけることは、嬉しいことでもあり励みにもなります。
 お客様に農場を見てもらって、飼い方に納得をしてもらってスーパーに並んでいる自分の卵を買っていただけるということが、一番理想的な販売方法だと思っているんですけどね。

将来への希望は?

 目の前に迫ってきていることがひとつあります。今月(平成12年11月)から青年農業士仲間で椿神社の近くで「夢市場」と称する市場を開設することになっています。
 鈴鹿亀山地域の仲間が作った、お茶、野菜、豚肉、そして私の卵などを販売することになっています。当初は月に一度の開店を計画しているところですが、皆さんの支持があればどんどん拡大していけると思っています。ぜひ一度のぞきに来て下さい。きっと満足いただける農畜産物があるはずです。
 夢のもうひとつは、飼養規模を現在の5万羽から7万5千羽に、更にもうひとランク上の9万羽規模にしていきたいですね。

笑顔が素敵♪趣味は?

 5月から9月の間はジェットスキーです。関戸さんはジェットスキー仲間です。もうひとつ趣味と言えば、バンドを組んで演奏を楽しんでいることでしょうかね。仲間は大工さんもいれば電気工事が仕事の人もいるといった具合です。市民音楽祭なんかにも出演したこともありますし、最近では自分たちでCDRを作ったりもしています。バンド名は「EGG」なんです。タマゴのエッグの意味も含んでいますけど、E(エレクトリック)G(ギター)G(グループ)の意味合いから付けた名前です。

奥さんへの一言

 ウーン、惚れられて結婚したはずなんですけど、なんか「だまされたあ」なんてことも言ってますね。感謝してるんですよ。この場を借りて「ありがとう!」