相可高等学校にて出前授業を開催しました!
 
 令和7年2月10日(月)、三重県立相可高等学校において本年度最後の出前授業を開催しました!

 相可高等学校は、創立110年を超える県内で最も歴史のある高等学校のひとつで、生産経済科、環境創造科、食物調理科、普通科の4科を有し、地域にとことんこだわった特色ある教育を実施されています。

 受講されたのは、生物経済科2年生の皆さん。生物生産と経済・福祉を学び、経済に強く、人や環境に優しい産業人を目指し、日々学ばれています。

 講師には事務局から1名と、サン・カラット会員の生産者2名と県職員2名の計4名をお招きし、ご自身の畜産経営やそのこだわり、お仕事内容、やりがいなどについてお話していただきました。
 
三重県農林水産部
  畜産課 大矢さん

 三重の畜産情勢や三重ブランドなどについてご説明いただきました。
 農家数などの変化について、どの畜種も年々減少していることが、よくおわかりいただけたかと思います。大矢さんのお話が、後継者不足や飼料高騰による経営圧迫など、畜産農家の厳しい現状について考えるきっかけになればと思います。
    
有限会社大西畜産
  大西さん(養豚経営)

 農場内部の様子や出荷された肉豚のその後、精肉店舗や加工場の様子などについてお話しいただきました。
 急速発酵肥料化装置で生産しているこだわりの堆肥は、近隣の農家さんへ販売し農地に還元するなど、循環型農業に取り組んでいるお話もしていただきました。
 
一般社団法人三重県畜産協会
  岡田事務局長

 畜産にかかわる職業について、お話しいただきました。
 「畜産ってなに?」というお話は、畜産の起源から知ることができる貴重な機会だったのではないかと思います。
 畜産業の普及や畜産学の深化・拡大によって、畜産に関係する仕事は増えています。「NEXT CHIKUSAN!」では様々な仕事を紹介していますので、ぜひアクセスしてみてください!
 
有限会社竹内牧場
  竹内さん(肉用牛経営)

 牧場のこだわりや、牛の導入から出荷まで、作業内容についてなどお話しいただきました。
 相可高校では松阪牛の肥育をし、共進会に出品されているので、竹内さんの牛に対する愛情が伝わるお話は、とても参考になったのではないかと思います。
 
三重県農業大学校
  宮崎さん

 三重県農業大学校がどういう学校かの説明や、畜産専攻の概要についてお話しいただきました。
 たくさんの画像を使って、学生さん達の日々の様子を紹介してくださったので、どんな事が学べるのか、しっかり伝わったと思います。
 卒業後の進路は幅広いとの事で、興味を持たれた生徒さんもいらっしゃったのではないでしょうか。
   
 講義の後は生徒さん達がグループに別れ、講師と交流する時間を持ちました。講義で気になった事や、農業大学校で他にどんな事が学べるのかなど、各グループで質疑応答が行われ、有意義な時間となりました。

 今年度の出前授業も、4校で無事実施する事ができました。ご協力くださった講師の皆様、熱心に受講してくださった生徒の皆さん、本当にありがとうございました!

 来年度、出前授業は8年目を迎えます。畜産現場と畜産経営の現状を高校生に発信する事で、就業の場として目を向けてもらいたいとの当初の想いを大切にしつつ、生徒の皆さんにとって、より良い授業ができるよう内容もアップデートしていきたいと思います!
 
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